あらすじ

風景は、季節を語らない。 それでも、芽吹きは枝先に宿り、 実りは野を満たし、 雪は音の余白を深くする。 季節は、 言葉によって訪れるのではなく、 色の移ろい、匂いの変化、 沈黙の深さのなかで、 いつのまにか私たちのそばへ届いている。 この詩集にある三十篇は、 四季を描こうとしたものではない。 語られないもの、 名づけられないもの、 そして、過ぎゆく時間の気配に 耳を澄ませた記録である。 読み終えたあと、 もし一つの風景だけでも 心に静かに残るなら、 この小さな詩集は、 ようやくその役目を終える。

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カクヨム
カクヨム2026/09/25
  • 現在の作品詩集『季節を語らない風景』