あらすじ
交通事故で命を落とした高校生、二木コウダイ。
死後の世界で出会ったのは、美しくもどこか胡散臭い女神だった。
女神から授けられた力はただ一つ。
【無限転生】
それは死んでも終わらず、何度でも新たな人生を始められる祝福。
だが、その力は決して万能ではなかった。
死の痛みは消えない。
恐怖も絶望も忘れられない。
そして、出会った人々との別れも何度も繰り返さなければならない。
それでもコウダイは生きる。
魔物に食われて死ぬ。
盗賊に殺されて死ぬ。
英雄として名を残しても、最後は寿命で死ぬ。
無数の人生と死を積み重ねながら、彼の魂は少しずつ成長し、やがて世界最強へと近づいていく。
しかし転生回数が増えるにつれ、コウダイはある違和感に気付き始める。
なぜ女神は自分だけに無限転生を与えたのか。
なぜ世界は何度救っても滅びへ向かうのか。
そして、女神が時折見せる悲しげな表情の意味とは――。
これは、
何千回も死にながら世界を救う少年と、
何千回も彼を見送り続けた女神の物語。
死ねば強くなる。
だが、それだけでは救えないものがある。
無限の命を与えられた少年が辿り着く先は、
希望か、絶望か――それとも世界の真実か。