あらすじ
【資料基本情報】
資料名:トマス日記
原題:なし
編著者:トマス(姓不詳)
資料種別:私的日記
成立年代:第三壁建設期前後
巻数:全六十七巻
現存状況:完本五十九巻/一部欠損六巻/亡失二巻
言語:ドランケンホルム市街共通語
所蔵機関:聖アウレリウス大学附属古文書館
公開区分:一部公開
【資料概要】
ドランケンホルムの石工トマス(生没年未詳)が、見習い時代から晩年に至るまで継続的に記した私的日記。
労働、食事、物価、天候、市場、宗教行事、職人組織、市政、治安、疾病、事故、交友関係その他の日常的事項について長期間にわたる記録を含む。
公的記録では確認困難な市民生活に関する記述が多く、ドランケンホルム都市史、社会史、労働史、経済史、民俗史、言語史等における基礎史料の一つとして利用されている。
【今回公開資料】
資料番号:第七巻
該当箇所:「聖ヴァルテルの日より二日後」条
通称:第三壁記事
記録者:トマス
記録地:ドランケンホルム
主題:第三壁建設/石工/都市行政/街路交通/物価/域外労働者/臨時徴収/労働災害/市民生活
本文状態:良好
注釈:あり
【解題】
「第三壁記事」は、『トマス日記』中でも特に引用頻度の高い記録である。
第三壁建設現場における一日の出来事を中心として、石材輸送による街路混雑、パンおよび麦酒価格、域外から流入した労働者、市当局による工事監督、建設現場での負傷事故、第三壁臨時徴収、市場における抗議、夜間治安等について記述する。
複数分野に関連する情報が一条中に集中していることから、後世の研究者によって「第三壁記事」と通称されるようになった。
ただし、本資料は行政記録ではなく一私人の日記である。伝聞、誇張、筆者の推測および個人的見解を含むため、利用に際しては同時代の市参事会文書、職人組合記録、徴税記録その他の史料との比較を要する。
【利用上の注意】
本公開本文は聖アウレリウス大学附属古文書館所蔵本に基づく。
判読困難箇所、欠損箇所および後世の追記については必要に応じて注記した。
トマスによる伝聞・推測・冗談・誇張と思われる記述については、史実としての正確性を保証しない。