あらすじ
高校生の北川沙良が辿り着いたのは、地球ではない世界――惑星アルス。
しかも、そこは後世で「キタガワ紀元元年」と呼ばれる時代だった。
同じ場所へ現れたのは、2500年後の未来から来たサラ=エヴラインと、別の星々の世界から来たサラ=メルサーナ。
そして朽ちた神殿には、五百年間誰にも抜けなかった三本の剣が眠っていた。
未来の聖典を熟読しているエヴラインは知っている。
預言者キタガワ。
導きの聖女エヴライン。
そして――裏切り者メルサーナ。
だが、実際に始まった旅は聖典とは少しずつ違っていた。
普通の女子高生の何気ない言葉が教義になり、主婦の生活知識が聖女の奇跡となり、陽気な少女の優しさが「史上最悪の裏切り」への伏線として伝えられていく。
これは、三人の少女が2500年後の歴史と宗教を、自分たちの知らないうちに作ってしまう物語。