あらすじ
都内のラブホテルで、男の遺体が発見された。
左手の薬指を切断された遺体。
現場に残された、「真実の愛をありがとう──アイキ──」と書かれたメモ。
同様の手口による被害者は、これで三人目だった。
警視庁捜査一課の刑事・嶋崎は、一連の事件を追っていた。
そんな彼のもとへ、事件が起きるたびに一本の電話がかかってくる。
『嶋崎刑事、まだ私のこと追っかけてるの?』
電話の相手は、連続殺人鬼『アイキ』。
なぜ、左手の薬指を切り取るのか。
なぜ、犯行現場に「真実の愛」という言葉を残すのか。
そしてなぜ、アイキは嶋崎のことを知っているのか。
捜査を進める中、嶋崎は奇妙な違和感に気づく。
大量の血を失って死亡しているにもかかわらず、現場にはほとんど血痕がない。
被害者の服も、スマートフォンも消えている。
そしてアイキが口にした「手紙」と、警察が発見したメモには、どこか食い違いがある。
「全部の可能性を疑わなきゃダメだ」
犯人だけではない。
目の前にある証拠も、自分自身の推理さえも疑いながら、嶋崎は『アイキ』を追う。
しかし第三の事件から、わずか二日。
四人目の犠牲者が発見される。
愛とは何か。
アイキが求める「真実の愛」とは何なのか。
そして彼女は、なぜ嶋崎を選んだのか。
刑事と連続殺人鬼。
歪んだ「愛」を巡る、連続殺人サスペンス。