あらすじ
20年前、テルドルの街を襲ったスタンピードを二振りの剣で切り伏せ、多くの人々を救った冒険者――【断罪】のエルガー。
そんな英雄の娘であるリーベは、いつか父が見てきた景色を自分の目で見てみたいと思っていた。
けれど、両親は娘が危険な冒険者になることを許してくれない。
そんなある日、引退したはずの父が強大な魔物カンプフベアと戦ったことが発覚する。
「もう、冒険には出ない。約束する」
家族を心配する母にそう約束し、父の冒険者としての日々は終わりを迎えた。
――その直後。
英雄を失ったテルドルの街で、街中にいながら人が魔物に襲われ、命を落とすという凄惨な事件が起こる。
そして、その事件のきっかけを作ってしまったのは、他ならぬリーベだった。
罪の意識に苛まれながらも、リーベは決意する。
自分が冒険者となり、失われた街の希望を取り戻すのだと。
これは、英雄の娘だった少女が父の背中を追い、新たな英雄へと成長していく物語。