あらすじ

月面農場で二十八年間使われてきた、根圏環境制御システム「三号機」。 老朽化したそれは、より小さく、省電力で、正確な新型機へ交換された。 十二の栽培区画。 揃った給液量。 揃った酸素濃度。 揃った硝酸態窒素濃度。 すべて正常だった。 ところが、大豆が以前より多くの無機態窒素を要求し始める。 調べていくうちに見えてきたのは、二十八年間使われた古い機械と、農場と、大豆と、微生物のあいだにできていた、設計図には残らない関係だった。 完成した機械を親として殖やし、選抜しながら工業製品を作る時代。 それでも、コピーできないものがある。

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カクヨム
カクヨム2026/09/25
  • 現在の作品家畜化された機械たち 第二話――月の大豆畑 - 濃尾