あらすじ
亡くなった人と、もう一度だけ話せる喫茶店がある。
そんな噂を、悟はいつもの喫茶店「リメンバーミー」で耳にする。
都会へ夢を追って出てきた悟。
けれど思うようにはいかず、故郷にいる祖父からの「帰ってこい」という連絡にも、返事をしないまま過ごしていた。
そして気づいたときには、祖父はもう亡くなっていた。
「誰に会いたいんですか?」
マスターにそう尋ねられた悟は、祖父のことを話す。
案内された店の奥。
そこには、この町には存在しないはずの海が広がっていた。
そして海辺には――
亡くなったはずの祖父が座っていた。
これは、伝えられなかった「ありがとう」を伝えるための、最後の一杯の物語。