あらすじ

「善人だと思われたほうが、生きるのに都合がいい」 伯爵家の庶子として虐げられて育ったリゼットは、金と権力を手に入れるため、善人の仮面を被ることにした。 そんな彼女が目をつけたのは、十年に一度選ばれる聖女。 ――ただし、リゼット自身に神聖力はない。 彼女が利用したのは、桁外れの神聖力を持つ平民少女エレナと、他人の力を増幅する自らの異能《共鳴》だった。 「あなたの聖印を、一晩だけ貸して」 その一言から始まった偽りの聖女生活。 病人を救い、貴族を味方につけ、王子の婚約者となり、ついには王国中から『慈愛の聖女』と呼ばれるようになる。 ――すべて、計算通りだった。 ただ一つ。 「あなたは、本当は聖女じゃない」 その正体を知る少女だけが、最後まで彼女のそばにいた。 善人になりたかったわけじゃない。 人を愛したかったわけでもない。 ただ、生きるために人を利用していただけ。 そんな少女が最後に知ることになる―― 損得では決して説明できない、人間の感情を。

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小説を読もう2026/09/25
  • 現在の作品聖女になりました。でも私は善人ではありません。