あらすじ
「覚えていますか? 私、15年前あなたが不採用にした『剣聖』です‼」
世界に混沌と災厄をもたらした魔王が討たれて20年後。
王宮で人事として働いていた暗殺者、モルヴェント・リヴフリードは、王宮を自主退職した。
退職理由は、腐敗した王宮から外部の才能ある者たちを守るため、意図的に有望な人材を不採用にしていたことが露見したからだ。
懲戒解雇される前に自主退職し、しばらく宛てのない旅を続けようとしていたモルヴェント。
そんな彼の前に現れたのは、15年前に面接で不採用にした少女――フィリスだった。
当時は家族を助けるため王宮入りを望んでいた少女は、今や一つの領地を治める領主となり、危険なモンスターを討伐する『ハンターギルド』を率いるギルド長となっていた。
その剣技は『剣聖』と称され、討伐ランクは最高位のSランク。
王宮を自主退職したことを告げると、フィリスはモルヴェントに一つの提案をする。
「でしたら、私の治めるルーネス領に来られませんか? ハンターギルドは有望な人材を募集中です。師匠の実力なら、皆快く受け入れてもらえるかと」
才能があるからこそ、王宮に入れなかった者たち。
そんな才能の原石を不採用にしてきた面接官兼、暗殺者。
そして今度は、彼が不採用にした者たちから、逆にスカウトされることになる。
これは、腐敗した王宮を去った一人の暗殺者と、彼が見出した才能たちが織り成す物語。
ざまぁ成分は少なめ。楽しんで頂けると幸いです。