あらすじ

両親を亡くした少年エリオは、形見として残された一挺の封印されたリュートを携え、故郷の村を旅立つ。 旅先で演奏し、路銀を稼ぎながら王都を目指すエリオは、やっとのことで王都にたどり着く。ある飯屋に入り、いつものようにリュートを奏でると。 その直後、店にいた客も店主も給仕も、そして飛び回るハエさえもが次々と眠りに落ちた。 通りかかった騎士団が異変を察知、騎士団長フェリクスが先陣切って店へと突入する。 フェリクスが目にしたのは、店内で眠り続ける人々と、その傍らで泣き崩れる一人の少年だった。 念のためその少年を騎士団本部に連行している道中、彼らの前に一人の少女が現れる。 少女の名は、リシュア。 巫女の姿をした彼女は、エリオを「夢を返す者」と呼び、自分に必要な存在だと言う。 あまりにも奇妙な二人の言葉。 しかしそれをきっかけに、王国に三百年以上前から続いていた「夢を負う巫女」と「夢を返す奏者」の歴史が、少しずつ明らかになり現在へと繋がり始め、やがて、これまで誰も辿り着けなかった答えへと近づいていく。 余りにも重い運命を背負った三人、エリオ、リシュア、フェリクスは、幾多の調査と旅の果てに、最後の光を掴みに行く。 すべてが終わったあと、エリオとリシュアはそれぞれが自分の名前で自身の道を生きると誓う。 そしてフェリクスは、決めつけないこと、人の力を頼ることを知り、多少強引ながらも王族の姿勢を変えていく。 ――いつかまた、この音が届きますように。 遠い昔の悲しくも温かな願いを巡る、人の心を再び繋げるストーリー。 ※ カクヨム様でも伊吹梓名義で公開しております。

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小説を読もう2026/09/25
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