あらすじ
2162.06.04
黒板の音が教室に響き渡る。
昼休みの終わった五時間目の授業で眠いのか、皆静かに授業を受けている。
この物語の主人公である、鳴上 天音(なるがみ あまね)もそのうちの一人だ。
「であるからして、2058年にバート・マッコイによる虐殺が行われた。」
今は歴史の授業中、先生が板書しながら教科書の内容を説明する。
虐殺か…昔から強者による支配というのは存在するんだなぁ。
俺だったらただ虐殺されるなんてまっぴらだ。
まあ、抵抗した奴もいたんだろう。でも、圧倒的力の前では人間は無力だ。
それでも自分ならと、思ってしまうがきっとその状況に置かれたら何もできないのだろう。
授業を受けながらなんでもないことを考える。
「それじゃあここからはホロ・ディスプレイで、その頃に起きたことを映像として見ていこうか。」
おいおい、先生。まさか虐殺の映像を見せるわけじゃないよな。
先生が黒板横の端末に手をかざすと、黒板前の空間に映像が現れる。
空中に現れた映像を手でスライドさせると、動画が流れ始めた。
グロテスクな映像が流れるかと思いきや、まあそんなわけもなく。バート・マッコスだかモッコリだかが壇上に立って演説している映像が流れ出した。
映像に映ったマッコイは、不気味な喋り方で目を血走らせながら演説を行なっていた。
周りには複数のSPと思われる奴らがマッコイを囲んでいる。
ぼーっと映像を見ていたら、いつの間に時間は過ぎ、チャイムが鳴った。
こうして空白の1日が終わり、特に何もなく日々は過ぎていく。
きっとこれからも…