あらすじ
中学2年生になった私は、最初から教室へ行くことができず、別室から学校生活を始めることになった。
新しい担任の先生、新しい養護の先生、そして別室担当のT先生とN先生。
初めは、新しい先生たちとどう関わればいいのか分からず、緊張していた。
けれど、少しずつ先生たちと話す時間が増えていく。
特に養護の先生とは週に一度保健室で話すようになり、私は少しずつ自分の気持ちを言葉にできるようになっていった。
しかし、夏休みが明けると、別室にいることさえ苦しくなり、廊下を歩いて過ごす時間が増えていく。
廊下では、担任の先生やY先生、1年生の頃の担任だったO先生、学年主任のK先生など、たくさんの先生が私を見つけてくれた。
Y先生とは何気ない雑談をするようになり、T先生とは廊下で話したり、掃除をしたり、散歩をしたりするようになった。
1000メートルのスポーツテストでは、別室の時間に一人で走ることになり、終わったあと体調を崩して保健室で休むことに。
その後も、学校へ行けない日や、自分を傷つけてしまう日もあった。
そんな私を、養護の先生は何度も支えてくれた。
そして二年生の終わり。
私は、
「三年生になったら、今度こそ朝から学校へ行きたい。」
そう決める。
まだ、その先にどんな一年が待っているのかも、今の担任の先生が三年生でも担任になることも知らない。
ただ私は、二年生の一年間で初めて、
「学校には、私を見つけてくれる人がいる。」
そう思えるようになっていた。