あらすじ
介護老人保健施設に入居しているわしにとって、レクリエーションの時間は苦痛でしかない。
そんなとき、介護職員である靖川 まなみがやってきて、マンツーマンでお話しましょうと持ちかけてきた。
わしはかつての職業が鍵師であったことを明かし、現役のころの数奇な体験譚を語る。
いつしか過ぎ去りし日の記憶は、ただの懐古談から逸れ、異様な変容をきたす。
錠をピッキングする能力だけがわしの取り柄だったのに、最後に解錠せねばならない『人間の心の闇』とはなにか?
認知症の歪みか、それとも誰もが目を背けたくなる、誰も彼もが藁まみれの驚愕の真実とは?
※全8部、約18,000文字超です。
※本作は武 頼庵さま主催『木枯らしの風景企画』参加作品です。