あらすじ
春、夏、秋、冬。
この世界の四季は、〈季塔〉によって各地へ届けられている。
その季塔を整備し、乱れた季節を直す技術者〈環暦士〉。
レイ・セイン、20歳。普通の人間には聞こえない〈季音〉を聞く、【第三級環暦士・実務生】。
初めての単独任務で向かったのは、冬が来なくなった辺境の村だった。
だが、季塔に異常はない。
それなのに、冬だけが来ない。
そしてレイは、十二枚の〈月輪〉のさらに奥から、存在するはずのない十三番目の音を聞く。
壊れた季節と、歴史から消えた〈十三月〉を巡る長編ファンタジー。