あらすじ
地方に残る噂。
奇妙な写真。
立入禁止になった場所。
誰も理由を説明してくれない出来事。
WEBメディア「市影譚」を運営する水野桂一は、そんな話が届くと現地へ向かう。
相棒は、調査記録を担当する相沢栞。
二人がするのは、怪異退治ではない。
現地へ行き、人に会い、話を聞く。
写真を調べ、記録を残し、ときには専門家にも意見を求める。
調べてみれば、奇妙な出来事の多くには理由がある。
設備の故障。
土地の環境。
人の思い込み。
地域に残った古い習慣。
けれど。
それらを一つずつ取り除いたあとにも、説明できないものが残ることがある。
そして、すべてが分かったとしても、公開するとは限らない。
そこには今も人が暮らしているからだ。
怪異そのものよりも、
その場所で人々が怪異をどう扱ってきたのか。
これは、地方に残る奇妙な話を調べ、記録し、ときには「公開しない」という判断をする二人の物語。
怪異を倒さない。
調べて、考えて、扱い方を決める。
現代地方社会×取材×怪異ミステリー。