あらすじ
聖剣を手に、吸血鬼を討つ者――《聖騎士》。
英雄を生んだ聖なる大陸《アミュロス》で、リカルド家の四男アル・ヘラクルスは、偉大な父や才能に恵まれた兄たちとは違い、剣の才能を持たずに生きていた。
そんなアルの日常は、ある夜を境に崩壊する。
家を襲った吸血鬼。
失われた家族。
そして、吸血鬼へと変わり始めた幼い弟と妹――バスとケイラー。
二人を救うため、アルが手にすることになるのは、亡き父が遺した一本の黒き聖剣。
その名は――《デスカリバー》。
剣士に力を与え、闇を纏い、敵の力・記憶・魂すら喰らうその剣には、リカルド家に受け継がれてきた恐ろしい《呪い》が存在していた。
なぜ、才能のないアルだけがデスカリバーに選ばれたのか。
なぜ、吸血鬼になった弟と妹は人間としての心を失わなかったのか。
そして、世界《ミルドガルド》に隠された、英雄と魔王の戦争の真実とは――。
聖騎士、吸血鬼、精霊、獣人、エルフ、武士、魔術師――。
九つの大陸を舞台に、失われた種族と歴史の秘密が少しずつ繋がっていく。
これは、何の才能も持たなかった一人の少年が、
家族を守るため――
世界で最も忌まれた聖剣を握る物語。