あらすじ
冤罪で公爵家を追放された令嬢リゼット。
一文無しの彼女が選んだのは、身一つで稼げる冒険者の道だった。
装備を整えるために借りた金貨は六十枚。
返済は簡単なはずだった。
なにしろ彼女は、一日で金貨三十枚を稼ぐほど頭が切れ、よく働く。
ところが九十二日後、借金は百四十二枚に増えていた。
それでも今日こそ必ず返す。
そう誓った帰り道、彼女の目に飛び込んできたのは――本日限定、S級魔道具入りのガチャ。
「……一回だけなら」
外れを取り返そうと回すほど、借金は膨らんでいく。
これは、有能なのに金だけは残せない追放令嬢が、今日も全力で働き、そして全力で熔かすだけの物語。