あらすじ
貢いで貢いで貢いだ女、エリザ。
母が遺した宝石にまで手を伸ばし、勘当され家を追い出されてしまう。
平民となったエリザは、
婚約者に捨てられ、
友人たちにも縁を切られる。
手元に残ったのは、わずかなお金と数着のドレスだけ。
料理もできない。
洗濯もできない。
薪にお金がかかることすら知らない。
そんなエリザが出会ったのは、マーサという一人の老女だった。
「金が欲しけりゃ、自分で稼ぐんだよ」
得意だった刺繍を頼りに、エリザは初めて自分の手でお金を稼ぐ。
一枚のハンカチから始まった小さな商いは、やがて――。
これは、すべてを貢いで失った令嬢が、
自分の手で人生を取り戻していく物語。