あらすじ
婚約者から突然「毒婦」と罵られ、婚約破棄された侯爵令嬢アリシア。
しかし彼女は、婚約者が対立派閥に取り込まれていたことをすでに知っていた。
悲しみに暮れる彼女が出会ったのは、自らを「バルド男爵」と名乗る不思議な男性。
彼が差し出したのは、アリシアが探し続けていた経済学の名著だった。
「バーンズ経済学について語り合える相手など、そうそう出会えるものではありませんので」
二人は経済学をきっかけに、貨幣、商会、税制、流通について語り合う。
初めて、自分の知識を隠さずにいられる相手。 初めて、本当の自分を面白いと言ってくれる相手。
けれど――その「男爵」には、誰にも明かせない秘密があった。
婚約破棄から始まった、才女と謎の男爵の知的恋愛譚。