あらすじ
高校2年生の華(はな)は、クラスの女子グループの中で常に空気を読み、愛想笑いを浮かべる毎日に息苦しさを感じていた。ある日の放課後、一人になれる場所を探して辿りついた北校舎の古い文芸部室。そこで彼女が目にしたのは、クラスの人気者でイケメンの一斗(かずと)が、たった一人で小さなサボテンに水をやる姿だった。
男子グループの中心で悩みなどなさそうに見える一斗もまた、周りに合わせる自分に疲れ、この部屋をひそかな避難所にしていたのだ。「誰にも言わないで」という秘密をきっかけに、放課後の部室は二人だけの特別な空間となっていく。