あらすじ
母を失ったあの日、姉弟の前に現れたのは、手のひらほどの小さな妖精だった。
それから八年。
弟の扱いは雑だけど、誰よりも家族思いな姉・マリオン。
そんな姉に振り回されながらも、自分の意思で家族を支える弟・マリウス。
そして、二人のことが大好きな、小さな妖精・しーちゃん。
三人は、しーちゃんが安心して暮らせる場所を探しながら、旅を続けていた。
そんなある日、妖精を理由に宿泊を断られた三人は、幼い頃から世話になっている行商人・エルマーと再会する。
彼に案内されたのは、妖精も受け入れてくれるという小さな集落。
ようやく安心して眠れると思った翌朝、エルマーが忽然と姿を消してしまう。
人間を襲う魔物。魔物を恐れる人々。そして、その陰で暗躍する吸血鬼たち。
行商人の失踪をきっかけに、三人は思いがけない事件へと巻き込まれていく。
これは、小さな妖精と家族になった姉弟の、ちょっと不思議な冒険物語。