あらすじ

進学校に通う高校2年生の真司(しんじ)は、どこか冷めた性格で、放課後は誰も来ない古い図書資料室で時間を潰すのが日課だった。 ある日、真司は資料室の奥で見慣れない黒い革装丁の本を見つける。開いてみると、そこには文字が一切なく、真っ白なページが広がっているだけだった。ふとページに指を触れると、文字が浮きあがり、こう書かれていた。 『あなたの「忘れたい記憶」を1つ消すごとに、この本は望む知識を1つ授けます』 冗談だと思った真司は、試しに「中学の苦い失恋の記憶」を思い浮かべながら本を閉じた。翌朝目覚めると、確かにその子の名前も顔も思い出せなくなっていた。そして代わりに、一度も勉強していないはずの「高等数学の解法」が完璧に頭に叩き込まれていた。

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小説を読もう2026/09/24
  • 現在の作品真夜中の図書室と消えた文字