あらすじ
あるところに、仲の良い三姉妹がいました。
長女は、次女と三女をある種自分の娘のように可愛がり。
次女は、長女の負担を減らそうと家事を覚え。
三女は、長女と次女に甘えてばかりいないよう、勉強を頑張る。
お互いがお互いを尊重し合う三人は、それまで喧嘩らしい喧嘩もしたことがないほど仲良しで、きっとこれからも、そんな日々が続くのだと信じていました。
――けれど、ある男の子との出会いが、三人の運命を変えてしまいます。
長女は、初めて誰かに甘えることを知りました。
次女は、初めて胸の高鳴りを覚えました。
三女は、初めて家族以外に甘えたい存在を得ました。
それぞれが恋心を自覚した三姉妹は、最初こそ「仲良く正々堂々と勝負しよう」と言い合っていました。
けれど、最終的に選ばれるのは一人だけ。
焦り、戸惑い、そして――いつしか、お互いがお互いを敵として認識するようになりました。
かつては考えられなかったような、醜く罵り合う空虚な日々。
「彼」には気付かれないようにしていたはずでした。
しかし、共に過ごす時間が長くなれば、当然その違和感にも気づくというもの。
とうとう姉妹同士が争い、互いを蹴落とそうとする姿を目にしてしまった「彼」は、三姉妹の前から姿を消しました。
「俺のせい、なんだな……俺が、みんなの傍にいたから」
そう言い残して去っていった「彼」の背中を追いかけることもできず、三姉妹は絶望の淵にいました。
それから数年。
風の噂で、「彼」が別の女性と結婚することを知ってしまいます。
招待されてもいない結婚式へ現れた三姉妹は、まるで自分たちが式の主役だとでも言わんばかりに、純白のドレスを身にまとっていて――。
※その先の記憶は、途切れている。
▽
――これは、ある日未来の記憶を手に入れた三姉妹が、訪れる(姉妹にとっての)悲劇を回避するための物語。
なお、主人公の悲劇は考えないものとする。
▽
お試し公開です。
他作品が落ち着くまではかなりの不定期更新になるかと思われますが、
ラストまで決まっているので、更新がどれだけ空いてもエタることはない……はずです。
※セルフレイティングは保険です。