あらすじ

二〇三八年、東京のゴミ処分場は完全に満杯になる――。 誰もが目を背けるタイムリミットの中、都庁の片隅・印刷室の隣にある吹きだまり部署「都市循環基盤開発推進室」に、五人の規格外なアウトローが集められた。 出世を捨てた元財務キャリアの室長・神崎。 海とコンクリートを知り尽くす無骨な土木屋・荒井。 二十三区の焼却灰を暗記する偏屈な清掃屋・佐藤。 レガシーな役所をハックする天才エンジニア・名取。 予算の不正を暴き立てる冷徹な数字の鬼・白石。 新宿三丁目の煤けた居酒屋で、彼らがAIと現場データから導き出したのは、都市の運命を根底からひっくり返す驚天動地の青写真だった。 【核融合の超高温排熱】×【ゴミのプラズマ分解】×【東京湾メガフロート】 ゴミを分子レベルで解離し、ジェット燃料へと転換する完全自給ループ。 だが、その構想に目を留めた宮坂副知事から突きつけられたのは、「次の都議会定例会までの九十日間で、動くシミュレーションを作れ」という非公式の特命だった。 立ちはだかるのは、メガソーラー利権を貪る都議会のドン、無知から恐怖を煽るワイドショーの放火、前例踏襲に逃げる霞が関の官僚、そして大衆迎合に走る都知事。 現場の泥と鉄の論理、そして熱力学の数式を武器に、五人の狂人たちが巨大な権力へと挑む! 痛快でリアルなポリティカル&テクノロジー・サスペンス、開幕。

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カクヨム
カクヨム2026/09/24
  • 現在の作品東京ゼロ・アイランド(1) 臨界前夜の九十日🗑️ゴミを消し去る人工太陽