あらすじ

普段ほとんどSNSを更新しない娘が、突然一枚の写真を投稿した。 病院のベッドに横になった美月が、生まれたばかりの赤ん坊を抱いている。目を閉じた小さな娘の手が、おくるみの隙間からのぞき、美月の指をぎゅっと握っていた。 添えられていた言葉は短かった。 「無事に生まれました。元気な女の子です。今日から私もお母さんです」 投稿には、すぐに親戚や友人からコメントがついた。 「美月、おめでとう!」 「赤ちゃん、かわいい!」 「真紀も浩司も、とうとうおじいちゃんとおばあちゃんね。こんな大きな話、全然聞いてなかったわよ」 私は病院の廊下のベンチに座りながら、そのコメントを眺めていた。 親戚たちが知らなかったのも無理はなかった。 実の母親である私でさえ、美月の妊娠を知ったのは、ずいぶん後になってからだった。 しかも数か月前、この子がまだ美月のお腹の中にいた頃、相手の母親は美月を指さして「疫病神」と罵った。 挙げ句には、うちにまで押しかけてきて、リビングをめちゃくちゃにしていった。 話をさかのぼると、美月が佐久間翔太との結婚を口にしたところから始まる。

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小説を読もう2026/09/24
  • 現在の作品娘の婚約者一家は彼女を「福を呼ぶ子」と喜んでいたのに、婚約者の祖母の病状が悪化した途端、「疫病神」と罵り始めた