あらすじ
萌羅原理人は、料理が上手い。家事もできる。仕事もできる。困った時には頼りになり、恋人の好物や何気ない一言まで覚えている。
そして――とんでもなくモラハラ気質だった。
「普通に考えれば分かるだろ」
「心配して言ってるんだよ」
「俺、怒ってないよ。理由を聞いてるだけだから」
正論、束縛、長すぎる話し合い、生活への口出し。
しかも一度、浮気までやらかした。
結果。
歴代彼女、全員と破局。
――したはずだった。
ある休日、理人が玄関を開けると。
そこには大荷物を抱えた四人の元カノが立っていた。
「今日から住むから」
「…………は?」
なぜか別れた後に仲良くなっていた元カノ四人。
彼女たちは「こいつを野放しにしたら次の被害者が出る」という名目で、理人との共同生活を勝手に決定してしまう。
一対一なら言いくるめられても、四人なら負けない。
理人が正論を吐けば四方向から反論。
過去を誤魔化せば四人の証言が一致。
料理に口を出せば怒られる。
――ただし本人が作る飯は、死ぬほど美味い。
最低な思い出がある。
それでも、忘れられない思い出もある。
理人もまた、四人のことを本気で愛していた。
愛していたのは本当。
傷つけたのも本当。
これは、人を愛する才能はあるのに、人と付き合う才能が致命的に欠けている男と、そんな男を忘れられなかった四人の元カノによる――
四対一の家庭内ラブコメディ。
果たして主人公は、無事に家庭で生き残ることができるのか?