あらすじ
柏木鈴子は、恋人との別れをきっかけに、自分が知らなかった世界へ足を踏み入れる。
そこで出会ったのは、羽柴充という少年だった。
軽薄で、乱暴で、何を考えているのか分からない。けれど充は、鈴子が隠してきた弱さも、醜い感情も、見ないふりをしてきた過去も、容赦なく暴いていく。
家族のこと。
失ったもの。人を信じること。
誰かに必要とされること。
傷つくことを恐れ、何も求めないふりをしてきた鈴子は、充や周囲の人間たちとの出会いを通して、少しずつ自分自身と向き合い始める。
これは、透明だったひとりの女性が誰かに見つけてもらうまでの物語。