あらすじ
五百年以上にわたり、その名を魔法史に刻み続ける大魔女――ディファリムシア・エルフェシア。
死霊術、召喚術、失われた古代魔法。
未知なる魔法を追い求める彼女は、魔神ウルムシェラとの契約によって老いを捨て、気の遠くなるような年月を研究に費やしてきた。
そんな大魔女が率いているのは、魔術結社でも学術機関でもない。
――傭兵団である。
国家間の戦争、都市の防衛、要人護衛、敵地への潜入、特殊作戦。
契約さえ成立すれば戦場を選ばず、指揮官、魔術師、工作員、工兵、補給部隊、そして数多くの傭兵たちが依頼達成のために動き出す。
ディアにとっても戦場は悪くない。
各国の魔術師が秘術を持ち込み、未知の術式が実戦投入され、古い遺物や技術が転がり込んでくる。
つまり――研究材料の宝庫なのだ。
ディア「仕事はきっちり果たすぞ? その過程で研究もできれば一石二鳥じゃろ❤」
今日も彼女の傭兵団は契約に従い戦場へ赴く。
軍勢がぶつかる正面戦闘から、誰にも知られることのない特殊作戦まで。
そして大魔女は、その戦いの中で見つけた未知を嬉々として研究していく。
そんな傭兵団へ、ある日、新人マレット・ゴウルが入団した。
先輩から「契約書はちゃんと読め」と忠告されたものの、本人は「大丈夫大丈夫」と軽く考えて署名。
そして初仕事で、あっさり死んだ。
マレット「……俺、死にましたよね?」
ディア「うむ」
マレット「じゃあ退職――」
ディア「契約書のどこに『死亡をもって契約終了』と書いてある?」
マレット「…………え?」
大魔女と歴戦の傭兵たちが戦場を駆け、未知なる魔法を追いかける、戦争と研究の日々。
なお、入団を希望される方は契約内容を十分にご確認ください。
――契約書はちゃんと読みましょう❤