あらすじ

「一か月後に離縁する。後のことはロジーナに任せる」 公爵夫人アデルは頷いた。「かしこまりました。一か月で、薬草園のすべてを丁寧にお教えいたします」 種まきの時期、乾燥の温度、咳止めの配合。三十日間、毎朝欠かさず教え、全百四十八項目を帳面三十冊に残した。愛人ロジーナが顔を出したのは、そのうち七日。欠席の理由は、本人の字で「茶会のため」。 離縁の翌週、領内に冬の咳病がやってくる。 ――ちゃんとお教えしましたわ。聞いていなかったのは、そちらです。

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小説を読もう2026/09/24
  • 現在の作品「一か月後に離縁だ」と言われたので、愛人様に薬草園の仕事を丁寧に全部お教えしました。聞いていなかったのはそちらです