あらすじ
十六年前――。
一万の魔物をたった一人で斬り伏せた《剣聖》。
同じく一万の魔物を圧倒的な魔法で制圧した《大魔導士》。
「二人のうち、本当に強いのはどちらなのか?」
世界中の注目を集めた二人の戦いは三日三晩続き、決着はつかなかった。
そしてその後――なぜか二人は結婚した。
その最強夫婦の間に生まれた少年、レイ・エルド。
父より速く剣を振り、母より速く無数の敵を魔法で捉える彼だったが、本人にはまったくその自覚がない。
「父様にも母様にも敵わない僕は普通です」
そんなレイの望みはただ一つ。
正体を隠して、普通の学園生活を送ること。
ところが入学早々、手加減に失敗。
しかも現剣聖の娘セリナに、
「……あんた、何か隠してるでしょ?」
と目をつけられてしまい――。
世界最強夫婦の息子による、
実力を隠したいのに隠しきれない学園生活が始まる。