あらすじ
【全24話・完結】
「姉を殺したのは、あんたでしょ」
国の記録では死亡済みの少女ミオが、廃墟ビル地下の診療所へ運び込まれた。
治療に挑むのは、七年前の医療事故ですべてを失った、口の悪い医療師ユリ・マツバラ。
彼女のそばには、記憶を失っても患者を見捨てない旧型ロボット〈シンパイー9〉と、患者を見捨てる命令を拒んだ最新型〈マカーセイ11〉がいる。
ミオが患うのは、七年前に死亡した姉レイと同じ病だった。
当時、医療AI〈エバ〉の治療承認は四十七秒保留され、レイは死亡。その責任を負わされたのがユリだった。
だが、生存を決めていたのは病状ではない。
収入、職業、前科、社会への貢献度――国は人間の価値を計算し、治療する命と見捨てる命を選んでいた。
命令を破れなかった医師。
命令に従ったAI。
忘れても患者を見捨てないロボット。
罪を抱えた者たちは、今度こそ一人の少女を救えるのか。
生存を許可するのは、いったい誰なのか。
落ちぶれ医師と二体の医療ロボットが、巨大な医療制度へ挑む近未来医療SFサスペンス。