あらすじ
街の片隅に、小さな薬屋がある。
店主は、無愛想で人付き合いが苦手な偏屈錬金術師。
そんな彼のもとへ、今日もひとりの少女がやって来る。
「弟子にしてください!」
「断る」
「どうしてですか!?」
「向いていないからだ」
「じゃあ、向いているって思ってもらえるまで来ます!」
……それから少女は、毎日のように薬屋へ通うようになった。
薬草を集めたり。
薬を作ったり。
失敗して怒られたり。
お客さんの悩みに振り回されたり。
そんな小さな日々の中で、ふたりは少しずつ知っていく。
命を救うということ。
生きるということ。
そして――命には、決められた形なんて本当にあるのだろうか。
偏屈な錬金術師と、元気な少女。
ふたりの小さな薬屋で始まる、穏やかで少し不思議な物語。