あらすじ
【Q市役所トラブルレス救・解決課/通称:キューカイ】
某県Q市役所市民庁舎の最上階、薄暗い九階の奥にひっそりと存在する「トラブルレス救・解決課」――通称「キューカイ」。
市民向けの案内では「警察や通常の窓口では扱えない特殊な困りごとに親身に対応する臨時部署」とされている。
その実態は、街の裏側で多発する現代科学の枠に収まらない超常現象や怪異を極秘裏に処理するトップシークレット機関「超常探求・怪異現象対策課」。
彼らの使命は、都市の異常を解決しつつ、それをいかにして通常の行政手続きの枠内に収め、書類上の辻褄を合わせるかという終わらないお役所仕事と戦うことにある。
■ 所属職員
館田 正世(たちだ まさよ)
キューカイを束ねる、白髪交じりで髭を蓄えた冷静沈着な課長。
常に整然とした態度を崩さず、怪異現象に対しても取り乱すことはない。
現場の指揮だけでなく、住民の不安を緩和するためのダミー情報の配信、他部署への巧みな根回し、特殊予算の確保など、お役所的な盤外戦術において並外れた経験則を発揮する渋い中年男性。
古和粂 康毅(こわくめ やすき)
現場での実力行使を担当する、筋骨隆々で熱血漢の主事。
学生時代に柔道全国レベルで活躍した猛者で、分厚い胸板と広い肩幅を持ち、常人離れした身体能力で怪異の矢面に立つ。
その性格と役割ゆえに貧乏くじを引きやすく、現場で吹っ飛ばされるなどの物理的ダメージを負うことが多い愛すべき肉体派。
城 明日見(じょう あすみ)
縁なし眼鏡をかけた、理知的で皮肉屋のデータアナリスト兼現場エージェント。
キューカイにおける怪異現象の観測、情報収集、および事象の論理的解明を一手に担う。定点カメラ映像の解析、特殊スコープによる波長計測、SNSを用いたテキストマイニングなどを駆使し、非科学的な怪異を処理可能な行政事案へと落とし込むのが主たる業務。
異常事態解決のための情報作成や、事態解決に必要な法的手続き・書類作成も迅速にこなす、極めてクールな能吏。
■ ナイン号
キューカイが現場出動時に使用する公用特殊資材運搬車。
外見こそ地味な市役所の公用車だが、内部には光学偏光スコープ、高所作業用ギア、精神安定用カプセル、エクトプラズム中和剤など、対・怪異用の特殊機材が所狭しと積載されている。
超常現象の現場に秘密兵器と共に駆けつける頼もしい前線基地である。