あらすじ
あの日届かなかった想いが、生まれ変わって牙を剥く。
聖女は知らない。彼が、ずっと前から待っていたことを。
* * *
前世、鳴海はずっと想い人に振り向いてもらえず、たった一晩の奇跡を願ったまま、事故でその命を落とした。
そして目覚めた先は、魔法と聖女の存在する異世界。トキオレナーク王国で名ばかりの聖女セラフィーナとして生まれ変わった彼女の前に現れたのは、金髪と翠緑の瞳を持つ公爵家の御曹司、クレイグレイスだった。
「あなたのことは、ずっと前から知っている気がするんです」
彼だけが、前世の記憶を持っていた。
前世では、彼女が彼を追いかけた。
けれど今世では――追う者と追われる者の立場が、綺麗に逆転している。
家族の思惑に翻弄され、兄の歪んだ独占欲から逃げることもできないセラフィーナ。
追い詰められた彼女が選んだのは、クレイグレイスに攫われるという道だった。
けれど、彼が用意したのは自由ではなく、愛という名の新たな檻で……?
「君みたいなメンヘラは、監禁するくらいがちょうどいい」
前世で焦がれ続けた恋は、今世で立場を逆転させ、重すぎる愛となって還ってくる――!
これは、二度目の恋。逃げ場のない、溺愛のおはなし。