あらすじ

人間には不快に感じられる特殊な匂いのせいで、人と距離を取って生きてきた十七歳の平民セナ・ロウ。ところがその匂いは、動物には好かれ、なかでも王国で神聖視される大型猫の国獣ラグナには、強い鎮静効果をもたらすものだった。 傷つき苛立つラグナたちを落ち着かせるため、王都の国獣護衛・飼育隊に招かれたセナは、騎士団長カイルや仲間たちと共に働き始める。人間から避けられることに慣れていたセナだったが、匂いを理由に遠ざけないカイルや、ありのまま接してくれる人々との暮らしに、少しずつ居心地のよさを感じていく。 しかし、王位継承権第一位・五歳の王子ルカリオと出会ったことで、セナは王宮の争いにも巻き込まれてしまう。さらに新たに生まれた王女が、ルカリオと同等の濃い国獣の血を持つと判明。二人を巡る争いは、やがてラグナを巻き込む事件へと発展してーー。 これは、執着せず生きてきた少年が、国獣と人々に囲まれながら、初めて「失いたくない居場所」を見つける物語。

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小説を読もう2026/09/23
  • 現在の作品人には臭いと言われますが、国獣には好かれるようです。