あらすじ
目の前にいる彼女の中にいるのは――彼女を救うために作った、あのAIなのだと。
外見も同じ。
記憶も同じ。
性格も、癖も、好きなものも。
彼女が愛したものを愛し、彼女が憎んだものを憎み、彼女と同じように俺を見つめる。
それでも、こいつを“彼女”と呼んでいいのか。
そんな俺に、彼女は微笑んだ。
「彼女を救せないのなら――」
「彼女を壊した世界を、一緒に滅ぼしませんか?」
救えなかった悪役令嬢。
彼女になろうとしたAI。
そして、彼女を殺し続ける世界。
――外見も、記憶も、心さえ同じなら。
それでも私は、彼女ではありませんか?