あらすじ

王都民籍院・蘇生記録課で働くリディアの窓口に、一人の男が現れた。 ユリウス・アスター。 三年前、北部戦線で死亡した――リディアの元婚約者だった。 奇跡的な大蘇生を受けた彼は、当然のように言う。 「戻ってきた。これで婚約も元通りだな」 けれど、死亡が確認された時点で婚約は終了している。 相続も、爵位も、売却された財産も、三年間に動いたものは自動では元に戻らない。 そしてリディアが復籍手続きを確認していると、ユリウスの死亡翌日付で、彼自身の署名が添えられた金貨一万二千枚の債務が見つかる。 死人に、新しい借金が増えるはずがない。 蘇生して戻った男と、三年間を生きた女。 元に戻らないものを、二人は一つずつ確かめていく。

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小説を読もう2026/09/23
  • 現在の作品三年前に死んだ元婚約者が蘇生しました。――蘇生記録官の私、「婚約は死亡時に終了しています」