あらすじ
後宮の女達の諍いを描いたドロドロ愛憎劇を題材にしたドラマの世界に転生してしまった少女・碧珠。その立場は、「口のきけない末皇女・碧珠公主」。ドラマの中では脇役中の脇役で、名前と顔が少しでるだけ。
口がきけないので、宮廷内では言葉すら覚えられない白痴だと思われている。しかし碧珠本人はそんなことはなくとりわけ記憶力は一級品で、一度見聞きした物事は絶対に忘れない。でもみんな(とくに後宮の女たち)は、話せないし、何より白痴だから理解できないだろう、と見られちゃいけないことも聞かれちゃいけないことも、ダダもれにする。そんな周囲に呆れしかない碧珠。
とある宴の日、そんな碧珠が考えていること・思っていることが、父である皇帝・正妃である皇后、皇帝の腹心である太監、嫡腹の皇子皇女に聞こえてしまうようになる。
当の碧珠は、まったく気づいていない。
聞こえてしまった大人たちは、碧珠に悟られぬよう、平静を装いながら――彼女がこぼす何気ない一言から、後宮に渦巻く嘘と悪意を、次々と暴いていくことになる。
声なき皇女の、誰も知らない独り言が、後宮の運命を静かに変えていく。中華風後宮ドロドロ愛憎劇×転生ざまぁ×ほのぼの家族もの。