あらすじ
昭和52年、1977年――。
東京・武蔵野。
グリーンパーク、千川上水、井の頭公園、吉祥寺、三鷹、関町……。
一見すると、どこにでもある普通の町。
けれど、その風景の下には、戦争の記憶や、消えかけた町の歴史、誰にも語られなくなった秘密が眠っていた。
「なんか変だ」
小さな違和感を見逃さないシンジを中心に、野球少年のマサト、怖がりだけどいざという時には勇気を見せるダイチ、冷静なケーコ、情報収集が得意なミッチー、私立中学に通ういけちゃん、郷土史に詳しい和泉くん。
そして、少し年上のじゅんちゃん。
個性豊かな少年少女たちは、身近な町で起こる不思議な出来事を追い始める。
グリーンパークで見つかった古い金属板。
千川上水に現れる白い影。
「武蔵製作所」「US ARMY」と刻まれた古い金属片。
そして、何度も姿を現す謎の言葉――
「青い箱を守れ」
それは、戦時中の武蔵野と現在をつなぐ、長い年月を越えた謎の始まりだった。
怖い話もある。
危険なこともある。
それでも少年少女たちは、自分たちの足で町を歩き、自分たちの目で確かめ、自分たちの頭で謎を解いていく。
これは、昭和の武蔵野を舞台にした少年少女たちの冒険と推理の物語。
町の片隅に残された小さな痕跡が、やがて大きな謎へとつながっていく。
武蔵野そのものが、巨大な謎解きフィールドになる。
――少年少女たちの探偵団が、今日も自転車を走らせる。