あらすじ
「問題は解決しました。」
何ひとつ、解決していないのに。
映像の資料を調べて暮らす柏木透は、仕事に使うChatGPTの会話を、まとめて保存しようとした。
画面にはある。取り出したデータにはない。
四十四件、足りなかった。
問い合わせるたび、丁寧な返事が届く。担当者は替わり、必要な資料は増え、同じ話が最初に戻る。
パソコンに詳しくない柏木には、その仕組みは分からない。ただ、あとで確かめられるように、元の話を残しておく癖があった。
メールを残し、画面を撮り、返事を見比べる。
残した記録の中に、ただの行き違いでは片づかないものが混じり始める。
もう一度だけ確かめたら、閉じよう。
そう思って、今日も画面を開く。
身近な道具とのやり取りから始まる、現代ホラー。
※本作はフィクションです。実在するサービスの挙動を報告するものではありません。
※企画・原案・構成判断は作者によるものです。本文の草案作成と推敲に生成AI(ChatGPT)を使用しています。