あらすじ
「アリシア・フォン・グランベル。お前との婚約を破棄する!」
王太子レオンハルトの誕生日パーティー。
公爵令嬢アリシアは、大勢の貴族たちの前で婚約破棄を言い渡された。
理由は、聖女マリアへの嫌がらせ。
しかし――アリシアにはまったく身に覚えがなかった。
「証拠は?」
そう尋ねても、王太子が示したのは聖女の涙だけ。
それでもアリシアは婚約破棄をあっさり受け入れた。
「それでは、これにて失礼いたします」
王太子妃になるため、十年以上にわたって努力してきた。
けれど、その役目から解放されたのなら、それも悪くない。
そう思っていた。
ところが翌朝。
「国王陛下がお呼びです」
王宮から使者がやってきた。
呼び出されたアリシアを待っていたのは、国王陛下。
そして、彼が差し出したのは一冊の帳簿だった。
「この国の財政に、おかしなところがある。お前なら見つけられるか?」
婚約者を失った悪役令嬢は、王妃ではなく――国王直属の財務顧問として、新しい人生を歩み始める。
これは、捨てられた令嬢が自分の才能を見つけ、本当の幸せを手に入れるまでの物語。