あらすじ
推しに熱愛疑惑が出た。
相手は、よりによって大炎上した元最強プロゲーマー・RENらしい。
――と思ったら、実の兄だった。
白城モカをデビュー当時から応援してきた、モカ単推しの俺。
恋愛くらいするだろう。
推しが幸せなら、それでいい。
ただし。
「……よりによってRENかよ」
そんな俺の前に飛び込んできたのが、REN本人による緊急配信の告知だった。
【白城モカさんに関する報道について】
覚悟を決めて配信を開いた俺を待っていたのは、予想の斜め上を行く真実。
白城モカとRENは交際していない。
ただし、一緒に暮らしている。
そして――実の兄妹だった。
「推しの兄がRENとか聞いてないんだけど!?」
それから俺の日常は、少しずつRENに侵食されていく。
素顔でのダンジョン配信を「監視」し。
現実で決めたパリィを「技術研究」で何度も見返し。
兄妹の夕飯配信を「モカが出るから」とリアタイし。
ついにはスーパーで偶然REN本人と遭遇して――。
「写真いいですか?」
「あ、握手も!」
……待て。
俺、RENのファンじゃないよな?
これは、白城モカ単推しの男が、推しの兄を「よりによってREN」と警戒していたはずなのに、いつの間にか「兄貴」と呼ぶようになるまでの激動の一ヶ月。
『アンチだらけの元最強プロゲーマー、ダンジョン配信でも永久コンボでハメ殺す』スピンオフ短編です。
本編を読んでいる方はもちろん、本作単独でもお楽しみいただけます。