あらすじ
小説家を目指して十余年。
新人賞には落ち続け、AIには酷評される。
それでも、物語を書くことだけはやめられなかった。
そんな俺の前に現れたのは、人の言葉を話す黒猫だった。
人間を憎む猫たちと「悪鬼」が存在する世界。
戦えない。
剣も振れない。
私にできるのは、物語を書くことだけ。
神は善で、それを拒絶したものは悪。
――それは、誰が決めた?
鬼は何故、悪なのか
彼らにも生きていた時間があったはずだ。
物語は主人公を贔屓する。
神を拒絶したものが「ヴィラン」なら、
私はヴィランと共に、神が決めた物語を疑う。
これは、武豪と間違われた売れない小説家と一匹の黒猫が、
語られなかった物語を拾い集め、世界の筋書きを変えていく物語。