あらすじ
人を救うことに疲れ、人生を終えた理学療法士。
次に目を覚ましたとき、彼は魔法の存在する異世界で赤ん坊になっていた。
「今度こそ、誰のためにも生きない」
そう決めたはずだった。
しかし、貧しくも自分を愛してくれる両親と出会い、前世で失ったものを少しずつ取り戻していく。
そして五歳の誕生日。
ようやく「この世界で生きてもいい」と思えたその日に――両親の手で売られた。
辿り着いたのは、子供たちを暗殺者へと育てる組織。
魔力量は最低。
身体能力も平凡。
剣の才能もない。
それでも、誰にもない武器があった。
歩き方。姿勢。重心移動。関節の動き。古傷。代償動作。
人を救うために、前世で学び続けた「人体の知識」
痛みの原因が分かるなら、弱点も分かる。
次の動きを予測できるなら、殺すための一手も分かる。
これは、誰も救わないと決めた男が、
人を救うために身につけた知識で暗殺者として生き抜き、もう一度「誰かのために生きること」を選ぶまでの物語。