あらすじ
◇あらすじ◇
弁護士5年目の薗木真人。
師匠の廣田尚正先生から独立を勧められながらも、あと一歩を踏み出せずにいた。
そんなある日の深夜。
法律事務所に、黒装束の美しい女性が訪れる。
「夫を殺されました」
「誰に殺されたんですか?」
「勇者です」
「……はい?」
彼女は、勇者に夫を殺された魔族だった。
勇者への損害賠償請求。
エルフと人間の離婚問題。
解雇されたスライム。
ドラゴン同士の交通事故
ドワーフ鍛冶屋の事業承継――。
なぜか次々とやってくる、異世界からの相談者たち。
現実世界の法律を武器に、薗木は彼らの悩みに向き合っていく。
けれど、相談を重ねるうちに気づいていく。
法律で解決できることと、法律だけでは解決できないことがある。
法律と異世界が交差する、ちょっと変わった法律相談ファンタジー。
現役弁護士が「異世界から法律相談に来たら?」を本気で考えてみました。
◇主な登場人物◇
薗木 真人(そのき まさと)
本作の主人公。弁護士5年目。32歳。独身。東京都八王子市出身。
廣田総合法律事務所に入所して以来、それなりの事件数もこなし、もはや「新人」とはいえないくらいのキャリア。
ボス弁の廣田先生からは、独立してひとりでやるだけの実力はあると言われているが、まだ独立する勇気が持てない。
なぜか異世界からやってくる相談者の法律相談を受けるようになる。
廣田 尚正(ひろた たかまさ)
銀座にある廣田総合法律事務所の所長弁護士。弁護士歴50年の大ベテラン。いつも柔和な笑顔を絶やさず、薗木が独立するのを静かに見守る。「紛争は法律だけで何でも解決できるわけではない」というちょっと変わった思想の持主。
松井 直子(まつい なおこ)
廣田総合法律事務所のベテラン事務員。62歳。廣田弁護士と共に歩んで30年以上になる。息子のような年齢の薗木がどういう弁護士に育っていくのか楽しみに思っている。
城石 あかり(しろいし あかり)
ロースクールを卒業し、司法試験に挑んでいる。26歳。廣田総合法律事務所にインターン生として訪れる。異世界モノの小説や漫画やアニメが大好きで、実は法律より文学の勉強をしたいと思っていた時期もある。
受験中のストレスでお肌が荒れているのが最近の悩み。