あらすじ

祭壇の上で目を覚まして三日目。目の前には、成人の儀を終えたばかりの娘が跪いていた。 「司祭さま。祝福を、私に」 ここは女しかいない谷。俺はこの教団でただ一人の男で、唯一の司祭だった。 司祭の務めは、祝福を求める女性信者に子種を注ぐこと。それがこの世界の「祝福」だ。 事が済んだあと、娘は肌に残った白濁を拭わず、両手で押さえて「証を、ありがとうございます」と言った。 祭壇の敷布は本人が畳んで持ち帰り、授かるまで洗わない。司祭の法衣は染みが重なるほど尊いとされる。 現代日本から来た俺の常識は、この谷では一つも通じない。それでも俺は、祭壇に立つことを引き受けた。 翌日から、祝福を求める信者は増えていく。娘の母。外から逃げてきた女。祝福を拒んでいた薬草師。 前の司祭はどこへ消えたのか。なぜ男は俺一人なのか。谷の外では、正教会が「邪教」の名を口にし始めている。 祝福が谷に満ちるほど、外の世界が近づいてくる。 ※性行為の直接描写はありません。儀式のあとの痕跡と情景、信者たちの所作で描きます。

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カクヨム
カクヨム2026/09/22
  • 現在の作品転生したら邪教の唯一の司祭だった ~女性信者に子種を注ぐのが「祝福」とされる世界で、俺は今日も祭壇に立つ~