あらすじ
いつも厳しくて、冷たくて、私のやらかしを「お前なあ」と片づけてくれる、仕事のできる先輩。
大橋来羽。身長百九十センチ。企画制作部のエース。その人に、付きまとう婚約者候補から逃げるため、偽装結婚を持ちかけた。
相手に選んだ理由は、はっきりしていた。
有能で、口が堅くて、引き受けたら遂行する。
そして何より——私のことを、微塵も好いていない。
「謝礼は出します」
「……ほう。謝礼」
「どうしました?」
「岩見。その謝礼に、お前の身体も付けろ」
契約のはずだった。都合のいい、偽物の夫婦のはずだった。なのに、この人の独占欲は――どうやら、本物だった。
※性描写があります