あらすじ
少女衛士隊に憧れながらも、一般募集がないため、その夢を諦めていたユナ。ところがある日、少女衛士隊が初めて外部から候補生を募集することを知り、ユナは長く閉ざされていた扉へ手を伸ばす。
試験会場で出会ったのは、金色の髪の少女ナナ。そして、少女と見間違えるほど若い隊長、リシア・フィリアだった。
候補生となったユナは、ナナと笑い合い、訓練を受け、憧れていた少女衛士の日常を知っていく。誰よりも強く、誰よりも早く状況を読み、隊員たちから当然のように信頼されるリシア。彼女がいるなら、何が起きても大丈夫――ユナもいつしか、そう思うようになる。
しかし、少女衛士隊で過ごす時間が増えるほど、小さな違和感が積み重なっていく。
なぜ隊長は、誰よりも早く知っているのか。
なぜ、誰も知らない古い場所を知っているのか。
なぜ、長く続いてきたはずの少女衛士隊には、不自然な空白があるのか。
そしてユナはやがて、ひとつの問いへたどり着く。
リシア・フィリアとは、何者なのか。
これは、変わらない一人の隊長と、その傍らで出会い、迷い、名前を呼び合いながら変わっていく少女たちの物語。