あらすじ
「ほら、太陽にかざすと空の色に見えるだろ」
あの夏、君にあげたラムネ瓶の青いガラス玉。
突然の事故で亡くなり、漆黒のカラスとして目覚めた男子高校生・蒼太。
人間だった頃の居場所を失った彼が辿り着いたのは、放課後の2年B組の窓枠だった。
窓の向こうで一人佇むのは、蒼太の死を受け止めきれずにいる白川ほのか。
「さよなら」の一言すら言えずに逝ってしまった僕にできるのは
カラスの小さな身体で、君の青春を影から支えることだけ。
1枚の窓ガラス、届かない言葉。
そして、二つの世界を繋ぐひとつの「青」
季節が巡り、春がやってくるまでに、僕は君に何を遺せるだろう——。